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前の話にはでなかったが、もう一つ有名な経典がある。
それが「般若心経」である。
「観自在菩薩」ではじまる「般若心経」を知っているという人は多いはず。
「般若心経」の正式な名は「摩訶般若波羅蜜多心経」という。
この経典がほかのものと大きく異なるのは、わずか262文字で
構成されているという点である。
あまりにも短いため、それほど重要な経典ではないと
思われがちだが、実は、600巻もある「大般若経」の中から
最も大切な部分だけを取り出した経典なので
最も力のある経典といわれている。
なにしろ、600巻の経典というのはあまりにも膨大である。
現在、この600巻の経典をすべて使って行われている
一般的な法要は「大般若転読」だけである。
しかもこの「大般若転読」も、500万字の経をすべて
読むわけではなく、各巻の題名と最初の7行、まん中の5行
そして最後の3行を読み、あとはバラバラと経文をめくって
すべて読んだことにしている。
どんなにありがたい経文でも、読まなければ用をなさない。
そこで考え出されたのが、この「般若心経」なのである。
2011/12/19 EDIT CATEGORY:未選択 COMMENT:0 ▲ TRACKBACK URL
大乗仏教の主な経典には、
①般若経、②華厳経、③無量寿経
④阿弥陀経、⑤観無量寿経、⑥法華経の6巻がある。
このうち、般若経は大乗仏教の基本
「一切皆空(すべてのものは空(くう)である」を説いた経典
最も古いものは今から2000年前に成立したと
考えられ42種類もの漢訳がある.
日本で最も一般的な般若経は、玄奘三蔵という高僧がインドから
持ち帰った「大般若経」である
玄奘は『西遊記』でおなじみの三蔵法師のモデルとなった僧侶である。
玄奘は629年に長安を出発して天山南路からインドへ入った。
そして厳しい修行の末、645年に長安へ帰国した。
そのとき持ち帰ったのが「サンスクリット原典」である。
玄奘は、それから4年の歳月を経て、その「サンスクリット原典」を
漢語に翻訳した。
それが6000巻にも及ぶ「大般若経」なのである。
2011/12/12 EDIT CATEGORY:未選択 COMMENT:0 ▲ TRACKBACK URL
ある俳優が、新宿のホテルから飛び降り自殺を図った。
そのとき彼が残した遺書に「おやじ、涅槃で待ってる」
という言葉があったため、「涅槃」は1種の流行語になった。
涅槃とはサンスクリット語の「ニルバーナ(nirvana)」に
漢字を当てた仏教用語である。
もともとは「消滅」「吹き消す」という意味で、
転じて命の火を吹き消された状態の「死」を
意味するようになった。
しかし、吹き消すのは「命」ではなく、
「煩悩」であるという考えが台頭し、煩悩を克服(吹き消)して
悟りの境地に達する状態、つまり仏教における
最高の境地のことも指すようになった。
「涅槃に入る」という言葉が「死ぬ」と「悟りを開いた状態」という
2つの意味を持つようになったというわけだ。
そのため、肉体がこの世に残っている状態で悟りの境地に
達したのを「有余涅槃」、肉体が消滅して彼岸で悟りを
開いたのを「無余涅槃」といって区別するようになった。
釈迦の例をとると、35歳で悟りを開き、80歳で入滅した。
つまり35歳から80歳までのあいだが「有余涅槃」で
80歳で入滅した後は「無余涅槃」になる。
小乗仏教では、入滅し肉体が消滅した状態でのみ。
完全な涅槃となるとするが、大乗仏教では、悟りを開いたあとにも
煩悩の渦巻く現世で修業を続ける「無住所涅槃」こそが
もっとも崇高なものという考え方をしている。
2011/12/05 EDIT CATEGORY:未選択 COMMENT:0 ▲ TRACKBACK URL
大乗仏教に六波羅蜜があるのと同様
小乗仏教にも最低限守るべき「八斎戒」というものがある。
①不殺生戒・・・殺してはいけない
②不偸盗戒・・・盗んではいけない
③不妄語戒・・・嘘をついてはならない
④不邪淫戒・・・よこしまな関係を結んではならない
⑤不飲酒戒・・・酒を飲んではならない
⑥不塗飾香鬘舞歌観聴戒・・・身のまわりを飾ったり、歌や踊りを見聞きしない。
⑦不眠座広厳麗床上戒・・・高く豪華なベッドではなく、床に寝る
⑧非時食戒・・・昼を過ぎたら食べ物を口にしない。
八斎戒の最初の五戒は、小乗仏教だけではなく
大乗仏教の信者も守るべきものとされている。
つまり、小乗仏教だけに課せられているのは、
⑥不塗飾香鬘舞歌観聴戒、⑦不眠座広厳麗床上戒、⑧非時食戒
の三戒だけである。
これも見るとわかるが、守るためにかなり努力が必要な戒めもある。
アジア諸国ではこの戒めを厳しく守り続けている人々もいて、
たとえば「不殺生戒」を守るために
歩くときには必ず道をホウキで掃く
(目に見えない小さな虫を踏み潰さないため)という信者もいる。
しかし現在では、
六斎日(毎月8日、14日、15日、23日、29日、30日)
に行われる布薩という行事のときだけに厳守するというのが一般的。
ちなみに、この八戒というのは、小乗仏教の信者が守る
戒めのごく一部でしかない。
このほかにも、比丘二五〇戒、比丘三四八戒というものがあるのだ。
2011/11/28 EDIT CATEGORY:未選択 COMMENT:0 ▲ TRACKBACK URL
大乗仏教は、出家した人であろうとなかろうと、広く人を救い、悟りへと導いていくことができるという教えである。
「大乗」とは、多くの人を乗せて彼岸へ運ぶ乗り物のことで、「自分たちの仏教こそが、大きく優れている」という意味でもある。
そして、「小乗」というのは、自利的な考えの保守派を批判した言葉である。
では、あまねく人を救ってくれるというのは、なにもしなくても救われるということなのだろうか?
懐が深い大乗仏教も、残念ながら、そこまで寛大ではない。
私たちが救われるためには次の六波羅蜜を実践しなければならないとされている。
①布施・・・人に物を施し恵むこと。または、僧に金銭や品物を寄進すること。ただし、施したり寄進したことを恩に着せてはならない
②自戒・・・戒律をかたく守ること。生き物をむやみに殺さない、他人のものを盗まない、配偶者以外の女性と
性交渉を持たない、嘘をつかない、酒を飲まない
③忍辱(にんにく)・・・悪口や侮辱、迫害をされても堪え忍び、恨まない
④精進・・・仏教の修行だけではなく、物事に対し、ひたすらに努力し、励む
⑤禅定(ぜんじょう)・・・心を静め、一つのことに集中できる安定した精神状態を保つ
⑥智慧(ちえ)・・・真理を明らかにし、悟りを開くための能力を身につける
ちなみに小乗仏教は東南アジアを中心に栄え、大乗仏教は中国や日本など東アジアで盛んになり、いまにいたっている。
2011/11/21 EDIT CATEGORY:未選択 COMMENT:0 ▲ TRACKBACK URL